まず、優良業者が絶対にしないことですが、それは、訪問販売です。
え?じゃあ、前に無料点検サービスです、と訪問してきたあの業者は…と思うと、ヒヤリとしますよね。
有料な業者は、お客様のためになることしか提案をしないので、無理に商品を売りつけたりということはありません。
また、お客様の不安感をあおったりすることも、絶対にしません。
見極めのポイントとなるのは、「シロアリのプロとしての知識と経験を持ち合わせているか」。
やたらオプションを売りつけようとはせず、話を聞いてくれる人、そして、よりよい提案をしてくれる業者を見る目を持ちましょう。
Yさんの所に、新聞の広告に混じって「シロアリ防除」のチラシが届きました。
見ると、農協からのチラシのようです。
文面には、「農協は非営利、組合員奉仕の団体です。」とあり、付属しているハガキの宛先も農協で行っている駆除の案内だとすっかり信用し、床下無料点検をしてもらうことにしました。
無料点検に来たシロアリ業者の名刺には、「農協」と書かれてもいたので、それだけで安心してしまうのは無理もないことです。
Yさんは、農協の提携会社だというシロアリ駆除の名刺を見せられ、湿気があるから予防しましょうと言われるがままに、調湿材や換気扇を勧められました。
大手との提携だし、と、すっかり信用して購入したものの、やがて、大量のアリが発生。びっくりして、家を建てた工務店に話し、見に来てもらうことになりました。
調査の結果、発生したのは普通の黒アリでシロアリではありませんでした。
工務店さん曰く、「床下は土間コンクリートの造りだから、湿気対策は必要ないよ。高額な調湿材や換気扇を買わされたなんて、Yさん、騙されたね。」とのこと。
慌てたYさんは、市の消費生活センターにこの事を相談しに行きました。
相談員さんからアドバイスを受け、農協に契約解除を申し入れたところ、無事に契約の解除が成立し、お金も戻ってきました。
しかし、Yさんの怒りはおさまりません。なにしろ、2年ものローンを組んでいたのです。支払った分のお金は戻ってきましたが、何もなければ2年も騙され続けていたのかと思うと、いてもたってもいられなくなりました。
「民間の業者に農協の名前が入った名刺を持たせるのは、違反ではないのか?」
「農協の名前を出して、チラシを作ったり、訪問販売をすることを承認し、関知しているのか?」
「農協の組合員を、このような悪徳業者の餌食にさせていいのか?」
大手の名前で信用してしまうのは、当たり前のこと。Yさんは直接農協とは関係のない業者に、いかにも関係があるかのように見せかけられ、決して安いとは言えないローンを組んでしまったのです。これでは怒りがおさまらないのも無理はありませんよね。
実はこのように、大手の名を名乗り、何の疑いも持たず信用して契約してしまう事例は後を絶ちません。結果、高額な商品を売りつけられた、というケースも少なくないのです。